2019年8月21日水曜日
サバイバルマルチツール2のレビュー
こんばんは、マルチツールおじさんのヤギカスです。
またマルチツールを買ってしまいました。
何故ならばマルチツールおじさんだからです。
メルカリを巡回していて発見し、びびびっとキてしまい値切り散らかして2000円で購入した物です。
このブログを読んでいるということはオタクでありオタクなら多かれ少なかれマルチツールおじさんなハズなので、これが何かは一目でお分かりかと思いますが、
これは、そう
Jeep マルチツールプライヤ―
のパチモノです。
ええ、パチモノです。偽物、まがい物。粗悪コピー品。
つまりブランド的価値観で見れば金属製のうんちなわけですが、ヤギカスは決して騙されたわけではありません。
(本家Jeep マルチプライヤーはそもそも普通に買っても2000円弱で、完コピのパチモノが1400円程度で買えてしまうのです。)
Jeep マルチプライヤーの製品説明を見ると、機能は
Foldable pliers with saw, awl, crosspoint screwdriver (tool bit attachment post), bottle/can opener, knife, small slotted screwdriver, slotted screwdriver and nail file (with scale)
となっています。
しかし、このパチモノを展開すると
こうなります。
おわかりいただけただろうか…
awl(きり)とKnifeがありません。
つまり、パチモノマルチツールの中でも珍しいKnifeless仕様なのです。
ナイフどころかハサミすらついていないマルチツールの需要がどこにあるのかと疑問に思われるかもしれませんが、これが需要ありありなのです。私に。
ご存知の通り日本ではナイフの持ち歩きが禁止されています。なのでナイフ付きのマルチツールを持ち歩くことができないのは当然の事として、更に軽犯罪法という滅茶苦茶な法律により「その時の警官の気分次第でだいたい何でも」取り締まることができるのです。
以前紹介したLEATHERMAN Style PSやGERBER DIME TRAVELの小さな鼻毛切りのような鋏でさえ警察の気分により「武器」認定することができます。
冗談のようですが大マジなのです。
というのも、ヤギカス自身つい最近職質にあい、Style PSの鋏を指して「こういうのは武器になりえるから持ち歩かないように」と言われました。
その時たまたまうっかりベルトループにかけっぱなしにしていたので、今後はきちんとポーチにしまうと伝えたのですが、「いや、持ち歩かないように」とのことでした。
ええ、「多数の機能をコンパクトに集約し日常的な持ち運びを容易にした道具」を「持ち歩かないように」というのです。
これにはヤギカスも苦笑い。
しかしまぁ警官と言い争っても仕方ないので従順な羊のようにはいはいといなして帰ってきたわけです。
何が言いたいかというと、警察がお馬鹿だという話では無く、鋏が付いていなければよかろうなのだということです。(軽犯罪法的にはプラスドライバーもNGなので何もよかろうではないのですがそれはとりあえず置いておいてよかろうなのだ。)
そんなこんなで、ジャップの糞法律に大変忖度した仕様なのですがそれもそのはず、この「SURVIVAL MULTI TOUL2」(今初めて名前出した)は Designed in JAPANなのです。
因みにMULTI TOOLではなくMULTI TOULが商品名です。パッケージではそうなっているようなので。
このパチモノは日本のUFOキャッチャーなどのプライズとして開発されたもの故、これを手にしたライトなマルチツールおじさんが突然検挙されて「えぇー!?ゲーセンでとった奴なんだけど持ってるだけで捕まるの!!??」とならないように考えられているようです。
まぁ軽犯罪法的にはプラスドラ(ry
さて、そんなサバマル2の細部を見ていきましょう。
全体のサイズはGERBER MP600と比べるとこんな感じです。
折りたたんだ状態では少し短く、横幅が広いようです。
展開するとだいたい同じです。
MP600のサイズ感は以前の記事を見ればいいじゃないですか(# ゚Д゚)
ペンチの先端は意外としっかりぴったりと合わさります。
根元のワイヤーカッターもそれなりに機能するようですが、タイラップ等少し柔らかめの物はクニュっと咬んでしまい切れませんでした。太めの針金は問題ありませんでした。
ヤスリの裏は定規になっています。ヤスリは意外にも食いつきが良いです。
定規はインチ規格です。ええ、まさかの。
普通に海外仕様を使いまわしているのではないでしょうか。
マイナスドライバーが二種類ついています。
この製品で一番マトモと思われる部分です。
缶切りとボトルオープナーのセットです。
このデザインはなかなかクレバーで有能です(パクリ元をデザインした人が)。
とても尖ったプラスドライバーです。
あまりにも尖っているので、試しにエアコンのリモコンのネジを回そうと試みたところ、ネジ頭の中でくるくる回りやがりました。
腹が立ったので先端を少し平らに削ったら大分食いつきがよくなりました。
That's more like it!
このドライバー、付属のソケットをかぶせつことでビットが使えるようになります。
ビットの品ぞろえは以下の通り
なかなか豊富ですがどれもエッジが立っておらず特にヘックスは怖くてとても使えません。
大量のうんちです。
ソケットの磁力も弱く、プラスドライバーの先と点で接しているため(そしてゆるい)すぐに抜けてしまいます。
つまり、このソケットとビットの機能自体がもうまるっとうんちです。
以上の道具たちを束ねているネジが緩かったので増し締めを試みたのですが、穴の大きさがミリでもインチでもない謎サイズでどの6角レンチでも回すことができませんでした。
逆にどうやって組み立てたのでしょうか…
よもや…ネジザウルスなどでは…
因みにこのマルチツール、恐らくJeep本家からナイフとキリを抜いて「シム調整」をしたと思われるのですが、その調整が甘く、可動部に歪みや傾きがあったので一度分解して手持ちのワッシャーを咬ませて調整する必要がありました。
安い中華性は電動ガンもマルチツールも概ね同じのようです…
いないとは思いますが、これを何らかの形で入手しようとされている方はご注意を。
以上、SURVIVAL MULTI TOUL2でした。
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